法律相談 FAQ

弁護士って何をしてくれる人なの?

弁護士の仕事は、紛争の予防・解決だとされることが多いと思います。これ自体は正解です。
しかし、何のために依頼者様が紛争の予防・解決を求めるのか、という部分が欠けていると感じます。
依頼者様にとっては、紛争の予防・解決自体が目的ということはあり得ません。人には人生があり、ビジネスにもゴーイングコンサーンがあります。
ですから、私は、弁護士の仕事の目的は、紛争の予防・解決を通じて、依頼者様の望み・ニーズに応えることだと考えています。

私は、その目的を実現するために、次のように心がけています。
個人のプライベートな案件では、依頼者様は不安を抱えているからこそ、弁護士を頼ります。であれば、弁護士は、そういった方々に対し、安心を提供すべきではないでしょうか。
ビジネスの案件では、個人の依頼者様と同様に不安を抱えていらっしゃる場合もありますが、それ以上に、リスクの予防と顕在化したリスクへの対処が求められます。これらはビジネスの成長のためになされるべきではないでしょうか。
つまり、弁護士は、悩み事を抱えた方に法的助言・伴走することで、安心を与えてくれる人、成長のきっかけを与えてくれる人であるべきなのです。(成長を「次の一歩」と言い換えてもいいと思います。)
私にとって、不安を安心に、リスクを成長に変えるのが、弁護士の仕事です。

弁護士は、不安な方には安心を、ビジネスには成長をもたらす人、だと考えています。

相談すると、何をしてもらえるの?

私は、ご相談にいらっしゃった方には、まず「安心」していただくことが重要だと考えています。
ご相談にいらっしゃる方は、不安を抱えていらっしゃいます。悩み事があり、それが気掛かりで落ち着かないこともあるでしょう。
そういったご相談者様に弁護士は何ができるでしょうか。

まずは、不安に感じていらしゃることをお話しください。
上手く話せなくても大丈夫です。率直なお考えをお話しくださるのが一番です。私も積極的に質問をしたりしながら、お話を伺います。
何が不安の原因なのか、不安の正体を考え、共有しましょう。
不安は、共有できると和らぐことが多いのです。

ただ、これはスタートであり、ゴールではありません。解決へ向けた道筋が必要です。
そこで、問題の共有ができたら、法的な処方箋やそれ以外の方策の有無をお伝えします。(法的助言)
そして「ではどうするか」を、共に考えていきましょう。

私が法的助言をする際に気をつけていることは、「基本に忠実であること」と「柔軟な思考」の2つです。
「基本に忠実であること」とは、必要な手順を1つ1つ踏んでいくことで、ある意味で自分の経験を過信しないことに繋がります。「柔軟な思考」を意識するのは、様々な可能性を排除しないためです。

こういう言葉を聞いたことがあります。
『優秀な医師というのは、独創的な治療法や手術の腕前がある医師のことではない。常に、どんな患者に対しても、的確に症状を把握し、そこから想定される可能性を1つ1つ潰していく、そういう地道な、地味な作業を怠らずに行える医師のことだ。そういう医師は間違えない。長年の経験に裏打ちされた勘があれば判断も早くなり便利だが、それに頼るようでは医師として危うい。』
弁護士も同じだと思います。

ご依頼を希望される方には、見積書を作成してお渡ししております。
その場でご依頼いただくこともできますが、一度持ち帰り、再度検討いただくことも多いです。
また、いざ依頼しようと思ったときに、聞いていた費用と違う!ということがないようご安心いただきたいとの考えから、見積書の作成を心がけています。

ここまできますと、多くの方は、スッキリした感覚を持って頂けていると思います。これが「安心」への一歩です。
もちろん、なかには、法的な帰結に納得できないという方もいらっしゃいます。私も丁寧に説明しますが、やはり納得できない。そうしてお帰りになる方もいらっしゃいます。ですが、それでも、私としては、その方が将来納得あるいは諦められるように、きちんと説明します。それが「安心」に繋がっていくと思うからです。

そして、さらにその一歩先に踏み出すお手伝いがしたい。
その頃には、不安とか安心とか、そういうことが過去のことのように感じられるでしょう。

法律相談は、不安を過去にし、現在(いま)を生きるための第1歩なのです。

お悩みであれば、是非1度、ご相談にお越しください。お気軽にお問い合わせください。

法律相談をすると…
・ 悩みを共有できます。
・ 法的助言がもらえます。
・ 不安が和らぎ、どうすればよいか、見通しが立ちます。

どんなことを相談できるの?

弁護士に相談すべきなのは、法的紛争になっているか、なりそうな場合ですが、
そうでなのかどうか分からないという場合も多いでしょう。
一番よくないのは、相談したほうがいいと思いながら、ずっとせずにいることです。事が起こってからでは後悔することが少なくありません。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の後悔」(日向寺改変)と思って、「よく分からないけれど、相談した方がいいかもしれない」「ちょっと相談しておきたい」と思ったら、是非お問い合わせください。

また、司法書士・税理士に相談すべきか等、どの専門家に相談したらよいか分からない場合もあると思います。
そういった場合は、弁護士が対応すべきものかどうか、どの専門家に相談すべきかをお答えできます。また、当事務所内あるいは提携先の専門家をご紹介することもできます。
一度お問い合わせ頂いたほうが、結局のところ早かった、というお声をいただくことがあります。
悩んでいるのはあなただけではありません。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の後悔」です。「これは弁護士かも?」と思ったらお気軽にお問い合わせください。

相談するタイミングはいつ頃?

相談するタイミングには、「遅すぎる」ことはあっても「早すぎる」ことはありません。

例えば、風邪を引いたなと思ったら病院に行って診察してもらいますよね。
これと同じように、これはちょっと揉めそうだなと思ったら、弁護士に解決の方向性を相談し、示談書の案を作ってもらうとよいでしょう。

問題があるわけではないけれど健康診断を受けますよね。病気の早期発見や予防のために、されている方が大半ではないかと思います。
これと同じように、問題があるわけではないけれど、念の為弁護士に相談しておくというのも、効果的なので、おすすめです。
例えば「不動産を買う・売るつもりだ。別に何か問題があるわけではないけれど、念の為、契約書を見てほしい」といった具合です。

こういった相談の利用方法をおすすめするのは、経験上、相談をしなかったために手遅れになっているケースをいくつも目の当たりにしてきました。(時効が完成してしまっている場合や、既に契約書に署名捺印してしまっている場合など。)
早めに相談することを強くおすすめいたします。

思い立ったが吉日。早めに相談しましょう!

秘密は守ってもらえるの?

秘密は厳守します。
弁護士は、相談者様に対して、守秘義務を負っており、これに違反した場合は懲戒の対象となります。
私は、相談内容はもちろん、相談を受けたこと自体、誰にも明かしません。
事務所としても、プライバシーポリシーに則って、厳重な管理を行っておりますので、ご安心ください。

秘密は守ります。必ずです。

事前の準備は必要?持ち物は?服装は?「先生」って呼ばないと怒られる?

事前の準備はしていただいた方が良いです。
効率よく相談できるので、相談者様の聞きたいことに漏れなくお答えできるようになります。
(もちろん「なければダメ」というわけではありませんので、悪しからず。)

具体的には「時系列メモ」と「登場人物メモ」をご用意いただくと、かなり役立ちます。
簡単なもので結構です。相談する前の整理にもなります。

お持ちいただきたいものは「関係しそうな資料全て」です。
何が重要な資料かの判断は、弁護士に任せた方がよいです。
「こんな紙切れが証拠になるとは思いませんでした」ということも、少なくありません。
「論より証拠」。お持ちになるのは大変かもしれませんが、証拠を見なければ判断できないということも多いので、とにかくお持ちいただければと思います。
あとは、ご本人様確認書類を拝見させていただくことがあります。認印があると契約時にスムーズです。

服装を気にされる方もいらっしゃいますが、本当に、何でも構いませんので、全くお気になさらなくて大丈夫です。

呼び方について、「先生」と呼ばないと怒る「先生」もいらっしゃいます。
個人的にはあまり好きではないので、「日向寺さん」とお呼びください。

・時系列と登場人物をメモにまとめておくとよい。
・持ち物は関係資料全部。
・本人確認書類と認印があるとなおよい。
・服装も呼称も気にしなくてよい。

やっぱり相談したら依頼しないといけないの?

相談したら依頼しないと弁護士の機嫌を損ねるんじゃないか…。などと気になさる方もいらっしゃいます。

ですが、そんなことはありません。

相談時にご決断いただくこともありますが、そうでない場合の方が多いです。
じっくり考えて、必要であれば他の弁護士とも比べるなどして、納得していただいたうえでご依頼いただくのが一番だから、というのがその理由です。
きちんとお選びいただきたい、選んでいただいた方に精一杯尽くさせていただきたい。これが本音です。

相談したからといって依頼しなくてもいい!