「争族」にならないためにどうしたらよいか、個人的に感じるところを少し書いてみます。
 
 第一に、風通しがよい、と相続人全員が感じられることが必要です。そのためには、実際に風通しを良くするように、「親子・兄弟だからわかるだろう」をせず、積極的なコミュニケーションをするよう、努めなければなりません。 情報の共有、知識の共有(専門家の助力)、意向・意見の共有がきちんとなされている、と相続人全員が感じられることが必要です。
 というのも、協議ができなくなるのは、利害の対立が激しい場合もありますが、何より信頼関係が築けず、感情的な対立に至ってしまった場合です。
 ①誰かが遺産を隠している、使途不明金がある(情報の共有の不能)、②相続についての不正確・誤った知識を前提にしてしまう→誤解・齟齬の発生(知識の共有の不能)、③誰かが自分の意見が全く聞いてもらえないと感じる(意向・意見の共有の不能)、といったことが起こると、他の相続人に不信感をもち、感情的な対立に至ってしまいがちです。 利害の対立を当事者だけで解決するのは、難しいかもしれません。(これは、第三者からの知恵や、法律という抗えない土台が必要になります。裁判所の調停では、その利害を、法律をベースに調整していく場だともいえます。)
 
 しかし、感情的な対立は避けることができます。 感情的な対立と利害の対立は絡まることが多いですが、感情的な対立が強くなりすぎると、利害の対立が調整できそうなのに、解決に至らず、徒に紛争が長引くことになります。 それを避けるためにも、上記の点が参考になれば幸いです。


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